私には気になっている人がいます。
何度も何度も生き返る、不思議な男の子です。
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私は外界で日々をすごしています。
大熱波の所為か、食事も何もしなくとも平気だし、「浮遊少女」のひとりと呼ばれます。
(仲間は神経塔の中にいるのですが、怖くて入れません。)
私には記憶がありません。大熱波前の自分が思い出せないのです。
今の私はドレスを身にまとっているので、それを参考に色々考えてみます。(貴族とか?そんなまさか!)
覚えているのは、名前だけ。
私には、 っていう、名前があることだけしか覚えていません。
そんな説明をしているうちに、ほら!!あの男の子が来た!!!
蒼い髪、蒼い瞳の男の子。
あんなに薄着で寒くないのかな?
「・・・・・お前、また隠れやがってマスね。」
「う、うるさいなぁ・・・・恥ずかしいんだよ!!」
すぐそこで棺桶男が呆れ顔で私に話しかける。
うるさいなぁもう!!恥ずかしいんだもん!!!
その男の子は、物の者を殴って(な、なんてことを!)アイテムを貰い、
そのまま上級天使のところへ行った。
表情も変わらぬまま。
私は、小声で「いってらっしゃい。」と囁くだけ。
そして、また彼が来てくれるのを待つの。
「。勇気ってもんを、出してみやがって下サイ。」
「・・・・・出せるなら、とっくに出してるよ。」
そう、きっと私に足りないのは。
あの人を愛する
勇気を、ください。
(それだけあれば十分。)
(ねぇ、手に入れる方法を教えて)
(なんでもするから)
あとがき いつか続編書きたいな。