「、何してんだよ。」
芦川があからさまに嫌な顔をした。
うわー般若みたい。魔よけ効果あるよ、今のあんたの顔。
「・・・何って、亘に抱きついてるの。悪い?」
「ああ悪すぎる。極悪非道だな、お前。」
「抱きつくだけで凶悪犯みたいに言わないでくれない?」
「あ、あの・・・・・」
「亘は気にしなくていいんだ。大丈夫、俺がこの女を倒すから。」
「亘駄目よ、その男は妖怪よ。妖怪大戦争よ。」
「ついに頭が可笑しくなったか、魔女が。」
「何よミトコンドリア」
「、ミトコンドリアは妖怪じゃないよ。」
言ってくれたのは宮原。ありがとう。
笑っているのは小村。覚悟しとけよ。
クラスの子にかくまって貰ってる亘。あ〜あ、芦川の所為で怯えてる。
「亘に抱きついていいのはこの宇宙の中で俺だけだ。」
「誰が決めたの?総理大臣?っていうかアヤちゃんだって亘に抱きつくじゃない。」
「アヤはいいんだ。」
「シスコン」
「お前、マジでバルバローネ召喚するぞ。」
「出せば?そしたら私、カルボナーラ召喚するわよ。」
「!それ食べ物!!」とツッコむ亘。ツッコミが上手くなったね。
爆笑する小村。お前マジ覚悟しとけ。
「また始まった」って顔のクラスメイト。いつもすいませんね。
そこに先生が入ってきた。そして、表情を固くした。
教室のオーラがヤバイからだ。
「おい、どうしたんだ?」
「あ、先生!芦川とが、カルボナーラ早食い大会しそう!!」
「「おい、小村。」」
あ、芦川とハモッた。うわー最悪ー。
「そうか、仲良くしろよー芦川、。」
誰が仲良くすっかよ。
でも、ここは仕方ないか・・・・・・
「「はい、すいません。以後気をつけますので。」」
「・・・・芦川と、息ピッタリだね。」
遠くのほうで、亘がそう呟いた。
付属のキラキラスマイルもな。
と、宮原が言った。
こいつには負けたくない。
(亘・・可哀想に・・・・こんな変態魔王に付きまとわれるなん
て・・・・よよよ)
(よよよってなんだよテメェ。変態魔王の前に立てる立場かよ愚民め)
(へっへーん!愚民は大正デモクラシーで女王に進化するんですー。ざまぁーぷぷー)
(え、ちょ!美鶴、変態魔王否定しようよ!!も意味分からな
いから!)