「そうだ、沖縄へ行こう。」
某旅雑誌のような事を呟いたのは私。
***
「・・・・はい?」
私の目の前で微笑みながら疑問符を浮かべる六道骸。
犬・千種にいたっては「ついに馬鹿になったか」というまなざし攻撃。
こ、これは避けきれない!!
「沖縄はいいよ?しかも今は夏!!骸にはチャンスだとおもうなぁ〜。」
「別に水着に興味はありません。」
「そんな事一言も言ってません」
「クフフ・・・・・」
「笑ってごまかすな。」
危ない危ない。危うくコント始めるとこだった。
「なんれ骸さんにチャンスなんら?」
犬が?マークを沢山浮かべながら話しかけてきた。
その横にいる千種も眼鏡をいじりながら考えている様子。
「ふっふっふ・・・・・」
「む、骸さん・・・・がキモいれす。」
「クフフ、この暑さです。仕方がないでs「これを見ろォォォォォォォォ!!!!」
バッと3人に見せたのは、見開きページの「沖縄特集」P35〜36!!!
「うっひゃーーーーーーーー!!!!」
「これは・・・・・・」
「・・・・・・・・・。」
(あ、骸様静かになった。)
ただいまより、による本文抜粋が始まります。
【沖縄!夏の見所!!!パイナップルがいっぱぁ〜い!! 】
沖縄パインがキラキラと黄金に輝くこの夏!!
あなたは大量のパイナップルを見る事になる!!
街角インタビュー組が、さっそくいろいろなところで調査しました!
「パイナップルって、木になるものかとおもってました。(高校生・女16歳)」
「パイナップルのトゲトゲって、なんかいたくね?(ギタリスト・男21歳)」
「僕の知り合いに、こんな髪型の男がいるよ。早く咬み殺したいね。(風紀委員長・男年齢不明)」
皆さんパイナップルに大変関心を持っているということが分かりまs「ちょっと待ってく
ださい!
最後の人は明らかにパイナップルへの関心ではありません!!」
「ツッコムとこ、そこっすか。」
「骸さん!!俺沖縄行きたいれす!!」
「俺も・・・・・行きたいです。」
「私もいきたーーーーい!!」
「骸さんの仲間に会いたいれs「犬、何か言いましたか?」・・・・
いえ、なんも言ってないれす。」
「骸〜友達づくりも大切だよ?」
「相手は果物です。友達になる前に輪切りにして食べてしまいますよ。」
しばらく犬と私のブーイングが続き、最終的に「今、金欠。」という千種の現実的な一言で
旅は行けない事になった。ちぇ。
私を南国へ
連れてって?
(来年はこっそり行こうね、犬!千種!)
(お〜いいれすね!)
(お土産・・・パイナップルとか。)
(聞こえてますよ。3人共。)