早く
ちゃんに会いたい。
俺達はいつもより早足で学校へ向かった。
「来ない・・・・・。」
「もう朝のHR終わっちまったぜ?」
「靴はあったのによ・・・・・・。」
休み時間、俺と山本、獄寺君は彼女の机を見ながらそんな話をしていた。
靴箱に靴はあったのに、どこへ行ったのかな?
俺達の会話の輪にはいないが、京子ちゃんや黒川も心配しているようだ。
「俺なんか、コイツ返さなきゃいけないのに・・・・・」
ふと、獄寺君が目線を上にした。
彼の頭上にヒバードがいる。俺のほうが背が小さいので気づかなかった。
(しきりに「
、
!!」と言っている。)
「仕方ねぇ、
が来ないなら雲雀にでも渡しとくか・・・・・。」
「あ、俺も行くのな。」
「もしかしたら
ちゃんがいるかもよ!!」
「「おぉーーーーー!さすがツナ(10代目)!!!」」
***
「ヒバリ、ヒバリ!」
「うわぁ!」
「オイこらテメェ!!10代目のおかしらに乗るんじゃねぇ!!!」
「はは、ツナが鯛みてぇだな!!ツナのお頭付き!」
「ふざけんな野球馬鹿!」
応接室までの道のり、そんな話をして移動しているが・・・・・・
何で獄寺君がヒバードを持っているのか俺はわからない。
(俺の知らないところで、
ちゃんと仲良くなってたのかな?)
「ついたな。」
コンコン
山本が何のためらいも無くノックをする。
雲雀さん相手に「お〜〜い雲雀〜〜!!!!」とか言っちゃってる。
すると、小さくドアが開いた。
「咬み殺す。」
開口一番それ来たーーーーーーーー!!!!!
「
がやっと寝たんだ。君達、うるさいと容赦しないよ。」
「え、
ちゃんいるんですか!!」
「うるさい、沢田綱吉。本気で咬み殺すよ。」
「ひぃ!す、すいません・・・・!!」
雲雀さんがトンファーをチラ付かせる。こ、怖ぇ・・・・・・。
山本は真剣な顔で雲雀さん見た。
「あの、俺ら
に会いに来たんスけど・・・・」
「帰って。」
「なっ・・・・・なんでですか!!」
声を張り上げたのは俺だ。3人とも酷く驚いているようだ。
扉の隙間から、部屋の中を見てみた。
ちゃんが、学ランを布団代わりにして包まって眠っていた。
「
は今・・・・・・・・。・・・・元気が無いんだ。君達に会わせる訳ないでしょ。」
「でも・・・・・・・」
「帰って。」
俺がそれでも!と頼もうとしたら、そっと肩に手を置かれた。
獄寺君だ。
「10代目、ここは引き上げましょう。」
「な!獄寺君・・・・・!!」
「少し時間を置きましょう。雲雀のいう事も分かります。」
「う・・・・そうだね。」
「邪魔したな!」と山本は雲雀さんに謝った後、「行こうぜ」と俺を獄寺君にアイコンタクトをした。
「あと、雲雀。こいつ返す。」
獄寺君はヒバードを雲雀の頭に乗せた。なんて勇気だ。
「ワォ。君が世話してたんだね。
が『ありがとう』って伝えてくれって言ってたしね・・・・。どうも。」
って、雲雀さん・・・・・・
頭乗せたの、気にしてないんですか!!!!!?????
***
「はぁ〜・・・・俺、どうしよう・・・・・。」
「大丈夫ですよ10代目!チャンスは来ますよ!舞い降りてきますよ!俺の予言は当たるんです!」
「何その予言ーーーー!!!」
「まぁ、また明日学校で謝ればよくね?」
「そ、そうだね山本!俺頑張るよ!」
「甘いな。明日は土曜日で休みだぞ。」
獄寺君の頭上に、ヒバードに扮したリボーンがいた。
諦め切れないんだ
(ええええ!!!
じゃぁ会えるのは来週・・・・・)
(ツナ、どーんまい☆)
(リボーン!☆つけるのやめろ!!!!!)
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