「お前等、仲良くなれたのな!!」
山本君の声が、教室に響いた。
***
「大変」
「お騒がせしました。」
私と沢田君は一緒に謝ることになった。
「10代目は謝らなくてもいいんス!!!
!サボりやがって、心配かけんじゃねぇよ!!!」
「ごめんね獄寺君!!山本君!」
「ははは、マジ良かったぜ!!!これで4人、仲良しグループな!!」
(ちょ、男のグループに私はいかんだろう!!!!)
「あ、おい
、今日放課後・・・・・・・」
「え、あ!そうだった!!」
「「?」」
***
そう、先週の金曜。
保健委員の集まりがあったのだ。
「で、お前は休んだから代わりに今日いくんだ。」
「そうだった!ありがとう獄寺君!!!」
「べ、別に・・・・・・・」
今はもう放課後で、人のまばらな廊下を獄寺君と歩いている。
獄寺君は何故かいつも一緒に行ってくれる。
彼曰く、「シャマルはヤバイ」だそうだ。
(どこもヤバくないのに・・・・・)
「
!
ーーーーーー!!」
「「?」」
バサバサ、バサバサ
「 み〜どりたな〜びく〜並盛の〜♪」
「「ヒバード!!??」」
私の頭上に(なんでかなぁ・・・・)乗ったヒバード。
あ、そういえば・・・・
「獄寺君!!この前はありがとう。世話、してくれたんだって?」
「まぁ、一晩泊めただけだ。」
へぇ〜!獄寺君って、こんな優しいところがあるんだ〜・・・・・
「ジュウダイメ!ジュウダイメ!」
「え。」
「・・・・・・・・・。」
「シブイッス!シブイッス!」
「あの・・・・・・」
「・・・・・・・・・。」
「果テロ〜〜〜〜〜!!!」
「ちょっと獄寺君!!!!何覚えさせてんの!!!」
「ちげぇよ!!こいつが勝手に俺の台詞パクリやがったんだ!!」
「ヒバードの前で何言ってるの!!」
「だって、暇だったし、話し相手になってくれそうだったから・・・・!!!!!」
獄寺君が真っ赤になって叫ぶ。
獄寺君が部屋で、ヒバードに話しかけてるところが目に浮かぶ。
「沢田君の話をヒバードにしてたわけ!!??」
「なんだよ、わりぃか!お前だってさっきからずっと『沢田君って、優しいね』とか、
『沢田君の家族って人多いね』とか、10代目の話ばっかりしやがって!!」
「なっ・・・・・!!し、してない!!」
「してた!」
「してない!」
「してた!」
「してない!」
「あのよ、早く入ってくんねぇか・・・・・・・?」
保健室の前、まだまだ言い合いは続くと思われる。
馬鹿といると
疲れるね
(と、シャマル先生に同意を求められた。)
(獄寺君、頭はいいって京子ちゃんが言ってたけど・・・・・)
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