俺の淡いときめきは、恐怖に変わってしまった。



また会いたいと思っていた少女は同じ年で、同じクラスで

最凶風紀委員長の妹だっだ。



***




並盛中学校1年A組の実況をしております、沢田綱吉です。
クラスは緊張に包まれています。

原因は転校生の雲雀さんの妹。


転校生が来れば、休み時間にそこを囲み、
質問攻め………なんてのがありますが、
クラスの皆様は、なかなかあの子に近付けないようです。

正直俺も近付けない。
『雲雀さんの妹』という印象が恐怖を招くのだ。


そんな中………


「俺、山本武!!」

(山本ーーーーーー!!!!)


山本はフレンドリーに雲雀さん(妹)に話し掛けた。
クラスの皆はその勇気に感心しているようだ。


「席も前後だし、宜しくな!!」


ああ、山本の笑顔がまぶしい!
電気屋さんの照明コーナーもびっくりだ!!


「よろしくね。」


そんなキラキラな山本に、雲雀さんは(何度も言うけど妹ね)
嬉しそうに、恥ずかしそうに笑った。


あれ?
雲雀さん・・・・・・?






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〜俺の予想 その1〜


武「席も前後だし、宜しくな!!」

「別に仲良くするきないんだけど。」



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〜俺の予想 その2〜



武「席も前後だし、宜しくな!!」

「ごめんなさい、群れるの嫌いなの。」



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どうやらこの予想は皆も同じらしい。皆・・・・目がお月様だ!
だって・・・・・あの雲雀さんの兄妹・・・・だよ?
容姿が似てない分・・・・・・さすがに、性格とか似ない?




「私もね、お兄ちゃんいるんだ!おんなじだね?」


そんな中、嬉しそうに彼女に話かけたのは、
俺の憧れの存在・・・・・・・

京子ちゃん



「そうなんだ、よろしくね!」
「うん!私は笹川京子っていうんだ!」


初っ端からなじむ2人。


「ああ、笹川も兄に似てないし・・・・・」
「彼女も京子みたいなのね、きっと!」


と、緊張をなくしていくクラスメイト達。
そして、なぜか未だに警戒の解けない俺。

なんだろう、雲雀さんの妹だから何か秘密があるんじゃないかな・・・・?
今までの経験上、ろくな人にあったことが無い気がするし・・・・・

(警戒しちゃうのも仕方ない。)



さまざまな経験上、なかなか近寄れない。


以上、現場から中継でお送りしました。














ねえねえ、あの子可愛くない?

(でも、話しかけられそうに無い。)
(チキンとでも、臆病とでもいってくれよ)
(俺の経験上、ろくな出会いはほとんど無いんだから!!)












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